出産経験のない助産師が信頼と安心を得るために

女性にしか訪れない人生の一大イベントといえば、出産です。妊娠中は激しいつわりがあったり、情緒不安定になったり、そんな辛いことを全て乗り越えて、やっと念願のわが子に出会える瞬間です。

妊産婦の方からすれば、助産師としての経験が長く、なおかつ出産経験もあるベテランの助産師のサポートで、万全の状態で出産に臨みたいと思うのは当然のことです。

しかし、全ての助産師が出産を経験しているわけではありません。中には、助産師としての日が浅く、分娩の知識はもっていても妊産婦さんの本当の気持ちまで分かってあげることが出来るのか、と不安になっている助産師の方もいると思います。

では、出産経験のない助産師が妊産婦さんの信頼と安心のためにしてあげられることとは何か、考えてみましょう。

妊産婦さんの中には、2度目や3度目の出産の方もいると思いますが、初産の方が圧倒的に多いです。全てが初めての経験で、何をしたらよいのか、何をしてはいけないのか、赤ちゃんはちゃんと無事に産まれてきてくれるのか、陣痛はどのくらい続くのか、出産の痛みはどのくらいのものなのか、色んな不安や悩みを抱えています。

赤ちゃんが無事に産まれてきてくれるのを願うのはもちろんのことですが、それと同時に、妊産婦さん自身もストレスのない状態での安産を願う気持ちも強いのです。そのためには、助産師や医師の技術や経験も大事ですが、それ以上に気持ちの面でケアが重要になってきます。

たとえ出産経験のない助産師でも、そういった妊産婦の方の気持ちを理解し、寄り添ってあげることは出来るはずです。妊産婦さんが求めていることや、不安に思っていること、それらを一つ一つ解消していくことが、信頼や安心を得ることに繋がっていくのです。

経験の長いベテランの助産師は、妊産婦さんからすると頼れるお姉さんやお母さんのような存在です。しかし、場慣れしているがゆえに、細かいところに気づけない場合が多いです。そんな時に妊産婦さんの心細い思いを察してあげられるのは、少しでも多くのことを知ろうと努力している、新人助産師ならではの強みなのではないでしょうか。

大事なのは、妊産婦さんの気持ちを汲み取り共有し、ほどいてあげることです。中には、経験が浅くまだ不安の多い新人の助産師だからこそ、気づいてあげられることもあるでしょう。経験がないからといって、自分には出来ないとネガティブに考えるのではなく、少しでも出来ることはないか、常に前向きに考える姿勢を忘れないようにしてください。

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